アメリカの虐待法

まず、私、昨日の記事について謝らなければいけません。

記事の中で「子供を作るのは簡単です」と書いてしまいましたが、今現在不妊治療の方や、妊娠できない方を傷つけてしまったかもしれません。 深く考えずにブログ記事にしてしまったことお詫びします。

昨日に引き続き虐待について。今度はアメリカのお話です。
虐待がとても多いアメリカ。 ただ虐待を防止するための法律は日本よりも進んでいると思います。
1960年には児童報告義務法ができています。

以下、引用させていただきます。 ふらっと人権情報ネットワーク〔西沢先生のインタビュー〕 


___アメリカで虐待が問題にされるようになってきたのはいつ頃からですか。


1800年代からです。お金がないために親が子どもに十分な食事を与えたり、情緒的なケアができないという貧困の問題から、いわゆるネグレクト(neglect)が焦点化されたのが始まりです。当初は、親が故意に子どももケガをさせたり殺してしまうケースがあるとは気づかれなかったのですが、1960年代初頭にアメリカの小児科医ケンプが、親によって身体的な傷を負わされた子どもに見られる特徴を被殴打児症候群(battered child syndrome)として発表。親による子どもへの暴力が例外的でないこと、暴力を受けた子どもは不適切な養育環境に長く置かれ、暴力が繰り返されていることなどが明らかになり、医療、福祉、保健などの分野に大きな波紋を投じました。この後、虐待に関する法律が制定されたんです。



――どんな法律ですか。
 
保育士、教員、ケースワーカーなど子どもと接する職業の人が虐待を知った場合、もしくは虐待を疑うケースがある場合、通報しなければならないという虐待報告義務法(Child Abuse Reporting Law)です。この法律が1963年から67年にかけて制定されるのに合わせて、虐待の報告を受けて調査などを行う公的機関、CPS(Child Protective Services=子ども保護機関)が全米に設置され、虐待に対する認識が深まるようになりました。



――アメリカと日本。子どもの虐待に関する考え方に違いはありますか。


 大いにあります。極端に言うと、アメリカでは「子どもは社会のもの」と考えられているため、社会が虐待に積極的に対応する。しかし、日本では「子どもは親のもの」といった考えが根強く、他人の家庭には口出ししない風潮がある。


 また、誘拐件数が多い、アルコール依存症やホームレスの率が高いなど、アメリカの社会病理が日本より進んでいることを背景に、とりわけネグレクトに関する考え方に違いがあります。たとえば、スーパーマーケットの前にベビーカーに乗せた赤ちゃんを数分間放置しておいても日本では問題視されませんが、アメリカではネグレクトとして親が逮捕される。幼児だけで留守番をしている間に火事が起きると、日本では「不幸な事件」とすませますが、アメリカではネグレクトとして親が逮捕されます。

。。。。。。。。以上西沢先生のインタビュー



アメリカでは少しでも怪我の跡などあると学校の先生などから「どうしたの?」と聞かれます。
そして、もし虐待が疑われると、こんなことにも、、、。

産経新聞より

「虐待大国」アメリカは介入先進国 「行きすぎ」くらいでないと救えない

 ドアを開けると体格のいい女性警察官が立っていた。バッジを示し「家の中を見せてもらえますか」。米国フロリダ州に住む日本人女性、ウィルソン陽子さん(36)=仮名=一家は3年前、9歳だった長男(12)に虐待通告があったとして調査を受けた。

 その2日前、ジャマイカ出身で米国の市民権を持つ自動車部品販売業の夫(34)は、ダイニングで長男の宿題を見ていた。やる気のない態度に腹を立てた夫は「いすに座りなさい」と長男の両腕をつかみ、無理やり座らせた。両腕にくっきりと、指の跡が赤いあざになって残った。

 翌日、学校で担任があざに気づいた。長男は授業を受けず別室で話を聴かれた。学校から、日本の児童相談所に当たる州機関「児童保護局(CPS)」へ虐待通告がなされた。警察官が来たのは児童保護局からの依頼によるものだった。

 女性警察官はチェックリストを手に子供部屋からトイレ、冷蔵庫、クローゼットの中まで見て回り、「片づいていますね」「食べ物はありますね」と確認した。ネグレクト(育児放棄)をも疑っていたのだった。

 さらに数日後、児童保護局へ一家3人で呼び出された。別々に事情を聴かれ、陽子さんは夫婦や父子関係を詰問口調で尋ねられた。長男は全裸にされ、あちこち定規で測定されて写真を撮られた。2時間後、職員はこう結論づけて一家を解放したという。

 「ノーマルな家族です」

 陽子さんは「しばらく警察からの連絡が続いた。むろんあざが残るほどの行為は虐待だと思うが、夫は前科がつくのではないかと相当ショックだったようで、あれ以来長男に一切手を上げなくなった」と話した。




そして、こちらもとても興味深かったので、リンクを張っておきます。

JMM 家庭内の虐待に厳しいアメリカ

こちらの記事に日本の家庭の子供がお風呂にお父さんと一緒に入ってる絵を描いたところ「性虐待」と疑われたことが、書いてありました。
〔アメリカでは父親と娘がお風呂に入ることは絶対にありません〕
蒙古痣を虐待の跡と疑われることも(アジア人だけの特徴です)
そして「はじめてのお使い」という番組をテレビで見てぎょっとした、アメリカなら虐待に当たるかもという意見も。
私もほほえましいとは思いますが、あまりにも危険なのではと心配します。

日本の最近の事件で「報復が怖かったから通報できなかった」と近所の発言がありました。
日本も、もっと厳しい{児童虐待防止法}を作るべきだと思います。
通報しない、知っていても無視するのも罪になるような法律を。
そして児童相談所や保護施設はもっと踏み込めるような法律を。

声を出せない小さな子供や動物を守れる国になってほしいと心から思います。


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No title

虐待って、本当に線を引こうと思うと難しいですよね。
線なんて引けないのかもしれませんが、
アメリカは子供を守ろうという意識が本当に強いのですね!
とりあえず、疑ったら調べるのかぁ~!ふむふむ。

日本はいつも、把握していたけど…なんて記者会見していると
も~!!また?って思いますよ!ヽ(`Д´)ノプンプン

小さな心を痛めるような行為は
一切なくなってほしいです!

最近日本でも浸透してきたネグレクト。
火事で亡くなった事件もあったりして、本当に頭にきちゃいます。
社会全体で考えるべきことですよね。

はっぴいママさん、こんばんは!!

> アメリカは子供を守ろうという意識が本当に強いのですね!
> とりあえず、疑ったら調べるのかぁ~!ふむふむ。

そうなんですよ、まず疑うんですよね。 転んだ傷でも「おうちの人じゃないわね?」って。
失礼な!って思ったこともありますけど、こうやって守ってもらっているのだなとも思います。
映画にも時々出てきますよね、シックスセンスとか。

> 日本はいつも、把握していたけど…なんて記者会見していると
> も~!!また?って思いますよ!ヽ(`Д´)ノプンプン

わ~た~し~も~ヽ(`Д´)ノプンプン
特に一度保護したのに家に返しちゃったって言うパターン、腹が立ちます!!なんでなんでって。

> 小さな心を痛めるような行為は
> 一切なくなってほしいです!
>
> 最近日本でも浸透してきたネグレクト。
> 火事で亡くなった事件もあったりして、本当に頭にきちゃいます。
> 社会全体で考えるべきことですよね。

本当になくなって欲しいです。家に一人で置いておくなんていうのも、立派な虐待だと思うんですよね。 
 小さなものを守るのは大人や国の義務ですよね。

No title

こんにちは。

虐待、まず疑えというのは正しいと思います。
何でもなかったら、それでいいわけですし、早期発見につながりますよね。

娘とお風呂はどうなんでしょうね~。うちは小1で、まだ夫と入ったりしますけど、虐待なのかなぁ。。。小3ぐらいになると、微妙ですよね。「となりのトトロ」でもお父さんとの入浴シーンがあって、海外では「HENTAI」と言われてるそうですね。(まあ、ジブリ作品、ちょっとエロいシーンありますよね)

親もそうですけど、日本では先生による子供へのいたずらとかも多いので嫌ですね。(いたずらで済むか!と思います)
学校に預けてしまったら、親はもう教室内のことは分かりませんからね。。。

No title

あ~、すごい納得しました。
子どもは社会のもの。
子どもは親のもの。
この違いですね!
だからどんなに他人の子が危うくても口出しできない傾向にあるんですよね。
親の態度にも「この子はうちのもの、だから口出ししないで。うちの方針ですから」って姿勢が強く出てることが多いように感じます。
子どもの命は社会全体の財産だって意識はないかも。

No title

明らかにそうだと思っていても、触らぬ神にたたりなしという感じで、見て見ぬふりが多いですよね、日本は。子供のことを思うなら、すぐに通報するのが本来の責務だと思います。救急で運ばれる子供の中には、それでも、親を庇う子がいます。おそらく、またそういう目に遭わないための知恵だとは思いますが。子供は自由で明るい世界にいるべきですね。

No title

う~ん、、、
アメリカの取り締まり方、行き過ぎじゃないのかなと思ったけど
でもでも、ここまでしないと子供を守る事が出来ないって事ですよね。。
確かに日本では、かなりショッキングな事件の後の取材で
ご近所の方がインタビューで「毎日子供の泣き声が聞こえてた」とか
「ベランダに出されてた」とか、たんたんと応える光景をニュースで見た事あります。
えぇぇぇ~?Σ(-`Д´-ノ;)ノ?!
何で知ってて通報せんやったん?と、悔しくてたまらんかったです。
大人しか子供を守る事出来ないって事、もっと自覚せないかんですね。
tomotanさんのおっしゃる通り、児童虐待防止法を一刻も早く作るべきですね!!!

離婚

こんばんは。
アメリカの誘拐事件の件数が多いのは、親の離婚やDVが原因と云う説もありますね。
離婚の際、子どもをどちらが引き取るかで折り合いがつかず、片方が子どもを連れて逃げ出す場合や、家庭内暴力のため子どもを連れてアンダーグラウンドの救援組織に逃げ込む場合など。。。
離婚件数が多いだけに、子どもを巻き込んだ事件も多くなりがちです。
カリフォルニアの一部地域には、離婚率が300%と言われる比較的お金持ちの住む町があります。

「子どもは社会のもの」と云う考え方、確かに素晴らしいのですが、里親をめぐる事件も時々ありますね。中には里親に出される援助資金目当てに「大家族」を形成している輩もいたりして。
でも大方は良心的に子どもの面倒を見ているようですが、親になる人には親になるための教育が必要かもですね。
高校生などに子育てが如何に大変かを教えるために、模擬子育て授業を実施している学校もあると時々ニュースになってますが。。。子どもが安心して成長できるような環境は、周囲の大人たちが協力し合って作り上げないといけないですよね。

Ayahさん、こんばんは!!

病院などでは通報しますもんね、でも子供がかばうと聞いて、切ないです。

> 娘とお風呂はどうなんでしょうね~。うちは小1で、まだ夫と入ったりしますけど、虐待なのかなぁ。。

立派な日本の文化ですよね。虐待じゃないですよ~。 私も息子とはいってましたよ。 寝るのも川の字だったし。

> 親もそうですけど、日本では先生による子供へのいたずらとかも多いので嫌ですね。(いたずらで済むか!と思います)
> 学校に預けてしまったら、親はもう教室内のことは分かりませんからね。。。

怖いですよね、アメリカはボランティアでクラスにヘルパーが入るんですけど、これを良くやっていました。 子供の様子がわかってすごく嬉しかったです。

Barビーンズさん、こんばんは!!

> あ~、すごい納得しました。
> 子どもは社会のもの。
> 子どもは親のもの。
> この違いですね!

そうなんですよ! なんか的確でわかりやすいなと思って。
キリスト教が多いので子供は神の子という捉え方もあると思います。
日本は「よそ様のおうちのこと」って言いますもんね。

> だからどんなに他人の子が危うくても口出しできない傾向にあるんですよね。
> 親の態度にも「この子はうちのもの、だから口出ししないで。うちの方針ですから」って姿勢が強く出てることが多いように感じます。

そうなんですよね、「私のものだから、どうしようと勝手」っていう意識をまず変えないと変わっていかないと思います。 なので法律を作るのがいいんでしょうね。 親の権利を剥奪するような。

りょうこさん、こんばんは!!

> 明らかにそうだと思っていても、触らぬ神にたたりなしという感じで、見て見ぬふりが多いですよね、日本は。

日本はそうですよね。仕返しが怖いとか、しょせん、よその家の話になってる。
子供は逃げ場がないですよ、守られるべき家庭が戦場、、。

>子供のことを思うなら、すぐに通報するのが本来の責務だと思います。救急で運ばれる子供の中には、それでも、親を庇う子がいます。

うわ、かなしい、、。 虐待した親はどんな気持ちで聞いているんでしょうかね。 
子供は明るく楽しく育つべきなんです。 切ないです。

Norori*さん、こんばんは!!


> アメリカの取り締まり方、行き過ぎじゃないのかなと思ったけど
> でもでも、ここまでしないと子供を守る事が出来ないって事ですよね。。

行き過ぎのところも確かにありますよ。 すぐに虐待!ってなりますから。
私も地下のごみ置き場に行くときも抱っこして連れて行ってました。
ほんの2分、そのくらいいいんじゃないとも思ってましたけど、法律は法律だからという気持ちもやっぱり強かったですね。

> えぇぇぇ~?Σ(-`Д´-ノ;)ノ?!
> 何で知ってて通報せんやったん?と、悔しくてたまらんかったです。

これはひどいですよね!!匿名で通報して欲しいし、今は一律の電話番号もあるし、勇気を持って欲しいですよね。仕返しが怖かったから、という理由も読みました。あとせっかく保護したのに親が引き取りにきて、、というのは泣きました。 一度助かったのに、どうして返しちゃったのか、、。その時の子供の絶望感を考えたらたまりません。

親が子供を守るのは当たり前なのに、その親が傷をつけているのだとしたら、やっぱりまわりの大人が守るべきですよね。

Yokoblueplanetさん、こんばんは!!


> 離婚の際、子どもをどちらが引き取るかで折り合いがつかず、片方が子どもを連れて逃げ出す場合や、家庭内暴力のため子どもを連れてアンダーグラウンドの救援組織に逃げ込む場合など。。。

これも国際結婚の子供の場合の法律ができましたよね。 
自分の国につれて逃げるパターンが多かったのでしょうね。
私の知り合いは1人ずつ引き取りましたけど、それもどうなのか、、。難しいですね。

>
> 「子どもは社会のもの」と云う考え方、確かに素晴らしいのですが、里親をめぐる事件も時々ありますね。中には里親に出される援助資金目当てに「大家族」を形成している輩もいたりして。

ああ、これも聞いたことあります。 里親、里子制度って素晴らしいなと思っていたので驚いた記憶がありますね。いろいろ考えますね。


>親になる人には親になるための教育が必要かもですね。
> 高校生などに子育てが如何に大変かを教えるために、模擬子育て授業を実施している学校もあると時々ニュースになってますが。。。

こういうのは、すごくいいことだと思うんです。 学校の授業にしてしまえばいいのにと思います。
子育ての単位をとらないといけない、とかね。 日本では育児にかかわる男性はイクメンなんて呼ばれてるとか?特別なことみたいでおかしいですね。一緒に育てるって当たり前のことですよね?
プロフィール

tomotan

Author:tomotan
アメリカ人夫と結婚生活24年目、アメリカ生活17年目です。市民権をとり7年になりました。アイダホ、ハワイ、LAからオハイオにやって来ました。22歳の息子と7歳のニャンズがいます。ステージ3Cからの乳がんサバイバー14年目です。アメリカのドラマと映画が好きです。スリラー小説も。

乳がん治療の記録
2003年3月ステージ3乳癌発覚/ 3月手術2回(左胸全摘出とリンパ転移摘出)/5月から9月AC&Tの抗がん剤/9月から10月の終わり 放射線治療33回/ 再建手術、縮小手術、再建失敗により取り出し手術など4回/2005年子宮卵巣摘出手術 ホルモンブロック剤アルミデックス治療10年。 乳がん闘病日記はカテゴリーにまとめてあります。
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